折りしも安部政権は、東京オリンピックも決めて、経済政策を中心に絶好調のようですが・・・
しかし、特定機密保護法、靖国参拝と、「美しい日本」「戦後レジームの脱却」をしまっていた安部ちゃんの本音が・・って感じじゃないかな?
で、ちょうど「靖国論・憲法論」ってあったから、読んでみようかなと。
結論から言うと、著者の立場は、
1.憲法は改正すべきでなく、解釈改憲を是。
2.靖国問題は、国立追悼施設以外に解決の道なし
の立場だ。
読んでると、納得でくるものでしたよ。
僕が、なるほどと思ったのを幾つかあげると、
憲法論では、憲法といっても、大陸法と欧米法あって、大陸法は細かくガッツリ決めている法律、欧米法はアバウトで判例・解釈によって詳細が決められるもの。
よく何回も改憲してるといわれるドイツ憲法や大日本帝国憲法は、大陸法。今の日本国憲法は欧米法の色合いが濃いらしい。
なので、いまや世界の基準となっている9条を含め改憲はせず、解釈と運用によってすっきりするってこと。
A級戦犯問題でも、東京裁判は無効だ!なんて言ってる人がいるけど、それを言い始めたら世界の秩序がむちゃくちゃなるってこと。
もう時間もたって昔決め手ことなんて関係ないって、ちゃぶ台をひっくり返しているみたいでしょ。
戦後、サンフランシスコ条約に調印して、国際社会に復帰できたのも、東京裁判を受け入れるって条件で成り立ってる話。
国際社会の約束事も、一つ一つ約束を積み重ねて、論理的・理性的に組み立てれれているってことだ。
中国・ロシアが「日本が敗戦国だ」ってのも、好意的にとれば、「いままでの約束」は、どうしたんですか?ってことだろう。
なので、A級戦犯が靖国神社に祭られているってことは、論外。ってことだろ。アメリカだって、サンフランシスコ条約ってなんだったんだ!って思うよ。
A級戦犯の人個人が、そりゃ、悪い人では、ないと思うよ。国家のトップとして優秀な人たちだった感じがする。
ただ、国として、誰が責任を負うのか?その点、ドイツははっきりしている。ヒトラー・ナチス。
日本は、だれ?
何せ、靖国参拝反対は、あの、ナベツネ(渡辺恒夫 読売新聞主筆)もだからね。今年の新年のテレビ番組でも中曽根元首相と出て、そこだけは阿部ちゃんに釘さしていたよ。
それと、中国についても、もっと理解しなきゃいかんというのがあって、
中国、今の共産党体制は、そもそもその共産党発生母体自体が、排日学生運動であったこと。
日中戦争の期間はむちゃくちゃ長い。「アメリカ相手の戦争は、足かけ1年でしかなかったが、中国相手の戦争は、満州事変から数えると、14年」
南京虐殺も、一番少ない推定で数千人。旧陸軍将校の南京戦参加者の証言推定で3万2千人。中国の言い分30万人。ってことで、人数は差し置き、大量虐殺の事実はあったのだ。
最後に戦争犠牲者。日本300万人。中国1千万人(60年代日本が一般的に認めた数、中国の主張は3千万人)。
ってことで、中国の日本観も、当たり前って言えば、当たり前かもしれない。
中国には、随分肩を持ったようだが、これが現実なのだ。
憲法・靖国論も、今の世論からは、随分、右寄りに見えるが・・これが理性的回答ではなかろうか。
改憲・靖国参拝賛成論者は、一度これを読んで、反論してほしいなー。
じゃ、日本は中国にどうすればいいの?・・穏便に、穏便に、ですかね。。少なくとも建前は。。どうでしょ。
・・で、最近、集団的自衛権を憲法解釈で行使する・・というのが出てきて、これはどうなんでしょ。立花先生の見解を聞きたいです。。これは、この本を書いた頃、予測してたのでしょうか?
2014.1.1読了
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