2010年1月11日月曜日

評伝ミース・ファン・デル・ローエ

著者 : フランツ・シュルツ

訳者 : 澤村 明


整理番号 : 360

分類 : 建築_評論   |  ヒロシの分類 : - ,- | amazonランキング:578083

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ヒロシの書評:
この本は、娘が保育園のころ、マンションの庭にビニールプールを張り、娘をビニールプールに入れながら、僕もテラスで花柄のビキニパンツ姿で、この本を、読んでいたのを思い出す。会社を辞めて、俺も、ミース・ファン・デル・ローエに、あやかろう、いや、ひょっとしたら超えてやろう、見たいな、巨匠を冒涜ともいえる態度で、読んでいたのを思い出す。
やー、若かったんですね。たぶん、12から15年前かな。

今解説を読むと、それまでミースの生い立ちが今ひとつ明確でなかったのを、フランツ・シュルツ氏が、解き明かした話題の本であったようだ。

記憶に残っている話も多い。大邸宅を設計して、実物大の全体模型を作ったとか。巨匠の例に漏れず、家庭にはあまり恵まれず・・というか、少し女たらしのイメージが・・。背広・ぼうし・葉巻全て超一流を常に着用-なるほど、なんとなく理解できる。
一番印象的なのは、ファンズワース邸の訴訟問題かな。ファンズワース女史の、ミースに対する恋心?とも言える感情をつかみ、彼の理想とも言える凝りに凝った建築を実現したのであるが、結局、ファンズワース女史の心がさめるのと同時に、工事費と通風などの性能問題で、泥沼の訴訟問題を招いてしまう。美しい建築と思っていたら、そんなことがあったんですね。

僕も、独立して、オーナーと直接交渉する立場となると、やっぱり、トラブルがあたりして、今、身につまされる話だと、いたく痛感しています。
とにかく、ミースの生涯の全貌がわかり、ミースのデザインの理解・納得が得られる思います。
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