2010年1月11日月曜日

ミース再考―その今日的意味 (SDライブラリー)

著者 : ケネス・フランプトン

訳者 : 澤村 明|EAT


整理番号 : 598

分類 : 建築_評論   |  ヒロシの分類 : - ,- | amazonランキング:1538909

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ヒロシの書評:
題名ズバリ!ミースの今日的意味を考える著作。
最初にミースの生涯がデビッド・スペース氏により概説され、次に、ケネス・クランプトン氏による作品解説がされたいる。後段は、ポストモダニズム以降の論客が、現在のミースへの批評を加えるという構成である。
ポストモダニズム以降の論客とは、コーリン・ロウ、ピーター・アイゼンマン、スタンリー・タイガーマン。コーリン・ロウは、コルビジェとミースを古典的デザインから再解読したポストモダニズムの火付け役の一人であり、スタンリー・タイガーマンは、ポストモダニズムへ傾斜した代表的建築家の一人。ピーター・アイゼンマンはデ・コンストラクション(ポストモダニズム以降の建築潮流)の代表的建築家だ。

それで、ミースの今日的意味とはといわれると・・・結論、レム・クールハースのデザインとなった。といえば、単純すぎですか?

ポストモダニズムは、近代建築が捨てた古典的様式と装飾を、記号操作という手法で、時代に適合するように新しく復活させたといえる。さらに、デ・コンストラクションは、近代建築のユニバーサル・スペースそのものを、記号的手法で、再構築した建築といえる。
そこで、古典的イメージの記号操作でなく、ミースのデザインを記号的操作で、再構築たらどうなるか・・それが、レム・クールハースのデザイン。
単純に考えると、私は、こう考えている。

しかし、現在2010年では、複雑系・アルゴリズミック・曲体のようなPC利用の新たなデザインに進もうとしている今、また、新たなミースの今日的読解が必要になる??かもしれないと私は密かに思っている。
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