著者 : アレクサンドラ・ティン
訳者 : 香山 寿夫|小林 克弘
整理番号 : 170
分類 : 建築_評論 | ヒロシの分類 : ルイス・カーン ,- | amazonランキング:892096
amazonで見る(右タイトルをクリック)) タイトル:ビギニングス -ルイス・カーンの人と建築
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ヒロシの書評:ルイス・カーンの最も象徴することばを、ひとつ上げるとするならば、この「ビギニングス」ではないだろうか。
ルイス・カーンの建築になんとなく興味を引き始めたころ、読み物として、最初のころに手にしたのが、この「ビギニングス」であった。
著者はカーンの娘、アレクサンドラ・ティン。著者は「本稿に着手した時、私は純粋にカーンの哲学のみを論じ、彼の建築には言及しないでおこうと考えた」としている。
また、内容は、「前半はアレクサンドラ・ティンの考察であり、後半はその主題に沿ったカーンの言葉が選ばれ新たなまとまりを持つものとして再告ャされたものである。」とは、訳者・香山壽夫先生のあとがきである。
ということで、カーンの思想的全貌が、首尾よくまとめられている。カーンを考え始めるには、いい本である。
とはいえ、やっぱり「フォーム・オーダー・デザイン」「インスティチューション」「沈黙と光」なんて言われると難しい!!
でもそんな言葉も「ビギニングス」-「私は始まりを愛する」なんて、言われると、少しわかる感じがする。要は、「トコトン考えろ!!諸君」ってこと。これなら誰にでもできるしね。
それでも、でも、もっと考えようとすると、ハイディカー、カントに行っちゃう。たぶん。僕も一応それにはまった口です。理解できてるかは別ですよ。
カーンの論説を達観的に概観するならこれがいい。
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