2009年11月23日月曜日

Kimbell Art Museum: Louis I Kahn (Architecture in Detail)

著者 : Michael Brawne

訳者 : -


整理番号 : 183

分類 : 建築_作品 | ヒロシの分類 : ルイス・カーン ,- | amazonランキング:227053

amazonで見る(右タイトルをクリック)) タイトル:Kimbell Art Museum: Louis I Kahn (Architecture in Detail)

写真案内・文庫・再販:-

ヒロシの書評:これも、実際にキンベル美術館を、訪れたときに購入。
ボールトの古典的イメージをほのめかしながら、実は、スリットから入る光によって、新しい空間が生まれる。
新しいのはイメージだけではない、曲線は円ではなく、サイクロノイド曲線なのだ。そう、日本の高速道路のうねる曲線はこれで決められているという。大学の1年の図学で習ったよ。
もうひとつ、国「も実は、ローマ時代から受け継がれる、アーチではないのだ。アーチなら、頂上の光のスリットになる部分は、キーストーンのようにしっかり埋められていなくてはならない。さらに、アーチの周囲は、スリットだらけ。実は、これ、蒲鉾の長手方向の折半国「なのだ。
という話は、ルイス・カーンを少しかじると、有名な話かな。
それと、実務をやりながら、ルイス・カーンをかじると、そのディティ-ル(詳細)に、すごーく魅力を感じちゃう。僕だけでしょうか。
材料の有り様・存在を、そのまま生かしながら、かつ繊細。ルイス・カーンは、コンクリート・レンガ・石・木というマテリアルを、そのように使った。鉄骨を使っていないけど、これは、ミース・ファン・デル・ローエが、完成させていたともいえなくない。有名な石庭の石のすわりがいい感じの収まりって感じがする。
こんな、ディティールと国「の話となると、気になるのが、ルイス・カーンが、どんな実施設計図を書いていたかってこと。

実は、実施設計図は、建築家によって、その個性が現れる。そして、作品に反映される。これは、間違いない。(ゼネコンの図面は、どこも同じだけどね。)
で、この本には、実施設計図が、数枚載っているんだ。
ルイス・カーン関連の本には、彼の太い鉛筆か、コンテ?・パステル?のスケッチが、いっぱーい載ってるけど、実施設計図はなかなか載ってない。
そこが、お気に入りで、購入。
やっぱり、断面の矩形図を、いくつも書いて、部分詳細も書き出していた。
それと構造図も掲載。前に説明した、折半国「に近いって、書いたけど、ありました。プレストレスコンクリートらしい、ワイヤーが屋根の中に入ってました。で納得。


仕事のホ-ムページ「建築住宅3D設計innovation|高橋建築研究所・一級建築士設計事務所| 高橋寛・建築家」ヒロシの読書履歴(約1000冊)も見てくださいね。
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