著者 : フレデリック W.テイラー
訳者 : 有賀 裕子
整理番号 : 1030
分類 : 社会・経済・経営 | ヒロシの分類 : - ,- | amazonランキング:9743
amazonで見る(右タイトルをクリック)) タイトル:|新訳|科学的管理法
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ヒロシの書評:
名著らしいが、旧翻訳はあまりにも高価なので、購入をあきらめたいた。
この新訳は、手ごろなので、つい購入。
この本には、非常に明快な結論がある。それが、古典たる強みであるのだろう。
1.実のある科学を導き出す。(たぶん、有効な分析方法を導き出す)
2.働き手を科学的な視点に基づいて選り抜く。
3.働き手に科学的な訓練や育成を施す。
4.マネージャー層と最前線の働き手の間に温かい協力関係を築く。
(p171.原注。注7を抜粋)
が、結論である。これぞ、マネジメント。
さらに、後段でこう結んでいる。
「新しい時代の到来」(新しい時代とは、初版で1911年)という小段落。
「周りから手助けを得ずに、独力で偉大な成果を上げられる時代は、足早に過ぎ去ろうとしている。いまや一人ひとりが自分に最もふさわしい役目を担い、自分の持ち味を最大限に発揮すると同時に、独創性や自主性を失わずに他の人々と歩調を合わせ、かつ上からの管理にも従う--そんな時代が幕を開けようとしている。」
いままさに、それが加速されているのであろう。
そんな中、自分は、これで良いのか。
建築家とは、これと、間逆の志向性を持つ職業である。つまり、自らの知性と信念から、様々の要素を総合的に判断し、組み上げる能力。「科学的管理法」とは間逆に、いま、世の中に欠けている建築家という接着剤のための職能。そして、PC・IT技術がそれをサポートする。そんな可能性はないだろうか。
しかし世の中は「科学的管理法」による「組織」全盛であろう。建築家も、ごく一部の著名デザイナーのみが、「組織」と共同しながら、生き延びる時代なのか・・。
私としては、!!「統合という建築家の職能」と「IT}で突破口を見出せるのか!!、!!方向転換が必要なのか!!、重要な節目なのかもしれない。
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