著者 : 城山 三郎
訳者 : -
整理番号 : 1020
分類 : 文学・評論 | ヒロシの分類 : - ,- | amazonランキング:1814
amazonで見る(右タイトルをクリック)) タイトル:男子の本懐 (新潮文庫)
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ヒロシの書評:
確か新聞の書評で、城山三郎の代表作とも言える作品・・のように紹介されていて、読んでみたくなる。
昭和5年金解禁を遂行したときの総理大臣浜口雄幸と蔵相の井上準之助の話。
金解禁の経済的評価、文学的評価はようわからんもですが、・・・
でも、二人の苦境から立ち上がって、事をなす、そんな姿に感じるものがありました。
総理大臣浜口雄幸は、だって、野党にいて、随分遠い道のりだったと思いますが、それを乗り越えて、総理大臣になったんだから、すごいでしょ。
それも、野党のときは、なんか、完全に手弁当の乗りなんですから。
その上、総理大臣になってからは、自らの信念である金解禁を、実行してしまったってのも、すごいと思うなー。
そこには、井上準之助という男がいて・・・エリートではあるけれど、彼も左遷させられた格好になったけれど、その間留学先で本を読んで研究を欠かさず、金解禁の立役者となった。
最後は、二人とも暗殺・・・劇的過ぎます。
当時は、スゴーイ社会だったんだとも。
まずは、そんな混沌とした社会にあって、この二人は、「目標を描いていた」というのがすごいと思うし、
才能は、まったく違うとはいえ、逆境から、自分の信念を成し遂げる姿は、すごいと思う・・勇気付けられます。
そんな「勇気付けられる」ところが、城山三郎の正攻法でいいところなんですかね・・
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