2010年4月12日月曜日

星々の舟 Voyage Through Stars

著者 : 村山 由佳

訳者 : -


整理番号 : 1028

分類 : 文学・評論 | ヒロシの分類 : - ,- | amazonランキング:14328

amazonで見る(右タイトルをクリック)) タイトル:星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

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ヒロシの書評:
・最近の直木賞の小説って、どんなの? それとこのごろの女性作家って、何を書いているのかって?思って、購入。
アマゾンの書評嵐さんでは、「父親の再婚で継母の連れ子としてやってきた妹と恋愛関係に陥る兄。実はその妹は父親が継母と不倫していたときに出来た子どもだと知り、近親相姦に悩み妹と別れ、別の女性と結婚する兄。」 と解説していたので、ちょっとエロイの?なんて若干期待したりして・
2009・12・8に読了。が、なんだか、あらすじが思い出せない。家族のそれぞれの短編を、あわせたようなつくりのせいかもしれない。
ただ、すごく印象に残っているのが、家族に形態。小説とはいえ、いろんな家族がいるんだと思った。というか、家族に中でも、それぞれ、いろんなことがあるって言うか。
なんだろう、かたちにはまった家族って言うのが、いまや崩壊しているような感じがする。
大家族→核家族→人生いろいろ家族・崩壊家族って感じでしょ。
僕の子供のころは、父は10人兄弟。父に実家は金物屋さんで、盆正月は、北海道から東京まで散らばっている兄弟が集まり、さらにその夫婦子供も含めて集まるのですから、大宴会でした。そんな雰囲気は、内気な僕は、大の苦手だったのですが。母も5人兄弟で、夏休み、冬休みともなれば母方の兄弟の家に遊びに行って、歳の近いいとこと遊ぶのが、楽しくて町どうしかった。そんな時代でした。
僕は、一人っ子で、典型的核家族。両親は共働きだったので、母の姉のおばさんが、母代わりにめんどうを見てくれている、そんな感じでした。
いまの僕の家。妻と、子供二人。上の娘は高校生になって、妻も忙しそうにしているし、ウーン。家族でがんばるーって感じじゃなくなっている。
そういえば、テレビで、未婚率・離婚率の話をしていた。
改めて調べると。男50歳の未婚率50%、女は6.8%。30-34歳だと、男47%、女32%。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1540.html
離婚率は千人中 「 2.04人」ですが、離婚件数 (261,917組) ÷ 婚姻件数 (714,265組) = 36.6%
http://www.mw-personal.jp/rikon.html
だそうです。
家族自体が変わってしまった。仕事上、住まい・街・都市が随分変わったと思っていたのですが、家族の概念自体が大きく変わってしまった。
そんな、家族像が印象的でした。
子供のころ、あまりラブラブのそぶりを見せなかった両親も、年老いて、二人で「励まし合って、暮らしている」って、手紙に書いていると、「幸せなんだなー」ってつい思ってしまう。
いまの時代、本当に幸せの社会に進んでいるんだろうか?って、つい後ろ向きに考えてしまうのです。
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