著者 : ばーじにあ・りー・ばーとん
訳者 : いしい ももこ
整理番号 : 76
分類 : 文学・評論 | ヒロシの分類 : - ,小さな本LittleBooks/詩と小写真集 | amazonランキング:71981
amazonで見る(右タイトルをクリック)) タイトル:ちいさいおうち (大型絵本 (3))
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ヒロシの書評:
僕の心の中の本である。
子供のころ、読書と国語は大の苦手であった。
たぶん、小学校の低学年だったと思う。
学校の図書館で借りるとすれば、この「小さなおうち」と「機関車やえもん」だった。
高学年になっても、借りる本は、どうも決まっていて、伝記もの。
「ベーブルース」「ルー・ゲーリック」「チャーチル」「J.F.ケネディー」「王貞治」「長島茂雄」ってとこでした。
図書室に入って、すぐ左に並んでいたなー。
とにかく、読書苦手、少年でした。
で、低学年のお気に入りが、「小さなおうち」。
たしか、丘の上の、赤い屋根の、小さなおうち。挿絵には、横に木と、庭にはブランコが。小坂明子の歌っていた「あなた」の小さな家のイメージだよね。
でも、時代と共に、そんなのどかな街も、ビルに囲まれてしまう。
ビル陰で、日の入らなくなり、家も悲しんでいた。
ところが、この家は、郊外に引っ越して、
また、日の当たる丘の上に、住めることになった。
もちろん、住めるとは、人じゃなくて、この「小さなおうち」なんだけど。
思えば、僕の「いえ」のイメージとは、ここにあるのだと思う。
深層意識の中で、いまの職業を選んだ、原点かもしれない。
家とは、かっこいいとか、お金がかかっているとかじゃなくて、
日当たりにいい丘の上という、環境が、全てといってもいい。
そして、家という、取捨な、環境があればいい。
まあ、これが、僕の、建築家としての、弱点だろうけど。
それと、都市化の問題、町並み建築保存の問題、
長い時間生き延びる建築・住宅は、強度的性能じゃなくて、愛される美しい建築であること。
など、
作者のバージニア・リー・バートンさんは、40年も前に、現在も解決されぬ、
いや、いまだに、多くの人が、その価値に気づいていない、現在的問題を、
すでに、ここ、絵本で、教えてくれていた。
建築・都市を考える、僕のビギニングス。
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